市場への流通は3月中との事なので、もうちょっとですね。
基本は二年前に出来ていたのにここまで遅れてしまったのは「ハイテック基準に見合うポテンションが無かったから、」と聞きました。それが漸く用意出来たのでこうして現れた訳ですね。まさに満を持してといった登場です。
先のエントリーで軸周りがどうなのかが焦点になる、と言う事を言っていました。
当然、手にしてそこをまず見る訳ですが、これが何ともしっかりとしているのに驚きました。
直接のライバルとなるであろう D47 は全く比較にならないくらい、このサイズとしては望外の出来、ギア周りのガタはむしろ兄貴分の45HBよりも少なく感じられるくらい。
このサイズを越えたしっかり感は、新設計DMK(デュアル・メタル・カーボナイト)ギア、これが相当に効いているようです。カーボナイトギアに対して金属ギアが対になっている箇所が二つあるんです。
とまぁ、小柄なのにぴっと筋の通った育ちの良いお嬢様のような、そんな感じです。
ただ、アナログと言う事もあり、ホールドは弱いですね。待機状態でホーンに力を加えて行くと、それなりに押し負けて行ってしまいます。これは45HBでも同様で、それがデジタルの5045HBになるとテコでも動かない位に豹変しますので、この35HDも5035HDではそうなると思われます。
ここでちょっと気になっていた電圧の話し。
何故4.8/6.0Vでは無く4.8V単独表記になったのか。
ハイテックさんからの回答は、
本製品は実際の上限が6Vなので、との事でした。
ん?6V対応なんですよね。
現在一般に6V対応を謳うと、充電池の5S対応と理解されてしまうが、それだと実際には充電直後7V近く、その後も6.5Vで推移し、本製品の実際の上限である6Vを越えた所で運用させてしまうから。との事でした。
確かにそうですよね。つまり、充電池4Sまたは乾電池4S対応って事なんでしょうけど、メーカーとしてそのあたりは動作を保証しなければならない責任故に、シンプルにしておきたかった訳ですね。
6Vは裏モード。ちょっと惹かれますね。
と言う事は、何らかの方法で6Vを供給出来ればこの小粒でもぴりりと辛い山椒のようなサーボは最大限の力を発揮出来る訳です。
と言う訳で、castle CC-BEC です。0.1V刻みで出力を変えられるその強み。
早速6Vに設定し、テスト。
唯一問題だった保持力、これはかなり違いが出ます。
最大の差と言う事で、Lipo 1S 実電圧4.2V と比べてみました。
4.2Vでホーンを外部から動かそうとすると、45度くらい動かせてしまいます。これが6Vだとその半分くらいの感じにまで抗って来ます。逞しい。このくらい頑張れるとラダーとかにも使えるかな。
何か、か細いのに健気に頑張るお嬢さんのようで、好みのど真ん中、ちょっと惚れてしまいました、笑
Lipo 2S 7.4V(8.4V) → CC-BEC 6V Vout→ HD35
結構美しいです。
あ、あと、動作音、これがまた良いんです。ギャーギャーじゃ無くてミューミュー動きます。
騒音源が風きり音とサーボ動作音に限られるグライダーではこのあたりは結構大事です。
ハイペリオンもかなりお気に入りのサーボでしたが、あの騒々しさは今でも馴染めません、と言うか嫌いです。
部屋でブレーキの設定とかしていると、あの音に二歳の娘が怯えて泣いたというくらい酷い質と量ですから、笑
このサーボ、ユーザからの問い合わせも多く、販売店さんからも相当の引き合いがあるらしいですが、これは大ヒットするかもしれないです。欲しい人は要予約かも。
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